| <<前の記事 | 社会保険労務士 小林 郁雄 トップページ |
今回の監督署の立ち入り調査は臨検とは言っても労働者からの申告によるものであることは間違いなかった。
しかし、救いだったのは、その申告は”名前は伏せてほしい”というような要望によるものだったこと。
これが個人の権利救済によるものであると事態はややこしくなる。
会社にとって、非常に不利な状況になり、残業代の支払いも2年間にさかのぼっての支払いになる可能性も充分にある。
社長には、
私 「とりあえず、この是正勧告の内容について、監督官に再確認します。その中で、私の見解を述べて、OKになれば残業代の支払いはしなくてもよいと思います」
と言い、その後、監督署に電話することになった。
とりあえず担当監督官に電話で話をいろいろと聞き、また、こちら側の見解を述べたところ、さかのぼっての支払い不要となった。
ただ、今後のことを考えるならば、就業規則を前面改定し、さらに新しい個別の労働条件通知書を全員分作成し、全員の署名・捺印までもらうように社長に指示した。
全員の労働条件の契約書がもらえるかどうかが不安であったが、なんとか全員の契約書をもらうことができたので一安心というところ・・・。
そんなこんなで約1ヶ月近くの時間を要してしまったが、監督署の是正勧告の対応も無事に終了した。
会社は就業規則を整備することは当然であるが、個別の労働契約書に関しても、充分吟味したものを取り交わす必要がある。
口頭ですませることは、会社にとってリスクのある状態が続くことを意味していますから、今のうちに改善しましょう。
| <<前の記事 | トップページ |
コメント